V金2号,V金5号

特徴

V金2号およびV金5号は、弊社がお薦めする薄刃用ステンレス刃物鋼です。その理由は3つあります。      

  1. 不純物の少ない原料を使い、精錬したV金2号,V金5号は、機械的性質(抗折・降伏点・伸び・絞り・衝撃値)が大きく改善され、研削性や火造り鍛造性も非常によい結果が得られること。
  2. ステンレス刃物鋼として成分調整や組織がすぐれていること。
    すなわち通常のステンレス刃物鋼よりも Cr (クロム)と C (炭素)との成分比率を深く追求しています。
    共晶炭化物の晶出を抑え、硬度を可能な限りに高くして、耐食性を最高に生かすために、バランスのよい成分調整比を構成して、微細炭化物の均一な組織を形成しています。
  3. 素材の鍛錬加工を充分に行っていること。
    厳選された原料を使用しているので、不純物および偏析の少ない鋼塊とはいえ、それらをゼロにすることは不可能です。そこで、熱間で鍛錬して偏析を拡散させ、組織のあらい粗しょう部は、緻密で靱りのある材料としています。
    行程中の熱処理も充分に行い、材料の素性を損なわない配慮も厳重に行っています。
以上3点の理由から、V金2号、およびV金5号は、ステンレス刃物鋼に最適な硬さ、靱さ、耐食性、耐摩耗性の諸条件を具備しています。
V金5号はV金2号に比べ、C量がやや高く、Mo、Vもわずかながら含量が高いので、V金2号は甘切れ用、V金5号は少し
堅切れ用にお使い下さい。

成分規格

C Si Mn P S Cr Mo V Ni Cu
V金2号 0.6-0.7 0.5以下 0.5以下 0.03以下 0.03以下 13.0-15.0 0.1-0.2 - 0.25以下 0.25以下
V金5号 0.7-0.8 0.5以下 0.5以下 0.03以下 0.03以下 13.0-15.0 0.2-0.4 0.1-0.2 0.25以下 0.25以下

         
鋼種 熱処理温度 熱処理硬度
焼鈍 焼入 焼戻 焼鈍 焼入 焼戻
V金2号 800-850
緩徐冷
1020-1050
空、油冷
150-250
空冷
95以下 58以上 56以上
V金5号 1040-1070
空、油冷
59以上 57以上

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