V1号, V2号

特徴

厳選された良質の原料から精鋼したV1号、およびV2号は刃物鋼に有害な、P,S,Cu,As などの不純物を極力少なく抑えています。従って刃物鋼として非常に大切な切れ味に大きく貢献しています。V1号、V2号には次のような特長があります。

  1. 不純物が少ない
  2. 熱処理が容易
  3. 加工性(火作り鍛造性)がよい

当鋼種V1号およびV2号には小量の Cr を添加してあります。このCrの添加は焼鈍や焼入等の熱処理での改善をおこない、 靱性や焼入性の向上に寄与しています。
厚刃物、薄刃物においても、十分な焼入硬度が得られ、刃物として、 折れず曲がらず、耐久性に優れています。
鋼種V1号、およびV2号は、出荷する状態において、組織を完全に調整しています。
それは、熱間圧延による鍛錬効果と、その後の焼鈍しによる、セメンタイト(炭化物)の完全球状化の状態をいいます。
刃物で大切なことは、セメンタイトを微細球状化させることです。これによって焼入れ後の靱性が増強され、焼き割れ防止に寄与します。
焼鈍しは時として焼入れに比べて軽視されがちですが、火作り鍛造においても、炉冷、灰なましなどの徐冷を行うべきです。
V1号、およびV2号は焼鈍し球状化がたやすい刃鋼です。


成分規格

C Si Mn P S Cr W Mo Ni
V1号 1.1-1.2 0.35以下 0.5以下 0.03以下 0.03以下 0.3-0.5 - - 0.25以下
V2号 0.95-1.05 0.35以下 0.5以下 0.03以下 0.03以下 0.3-0.5 - - 0.25以下

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